会長の想い

「山地酪農への想い」

恩師、猶原恭爾博士との出会いが、全てを決定付けました。 実際に10年間、乳牛を飼って実現できる確信を得る中でも、先生の構想を理解されずに、直ぐには儲からないことで、次々に断念する農家が頻発していました。 構想の理解者を発掘するために、昭和46年に東京農大で映画講演会を開催。それに私が出席して、目から鱗の感動。直接指導をお願いしました。 それからというもの、群馬県や高知県、秋田県、石川県に先輩を訪ねて、視察研修をさせて頂きました。今では高知県の先輩の斎藤陽一農場しか残っていません。 このままでは先生の研究成果がなくなってしまうという焦り。 外国に穀物飼料を依存する日本畜産に対して、山地酪農では裏山で自生する草を大切にしながら、二ホンシバを中心に、永年草地をお金を掛けずに造成することで、スイスの景観を持った、もっと生産性の高い草地の造成実現が、押しも押されもしない日本酪農の主流になるべく、努力していく覚悟をしました。 実際にはどこでダウンしても不思議はない状態でしたが、奇跡的に毎回救われて、何とかここまで来ることが出来ました。今からが本当に大切な拡大期だと認識しています。 美味しいだけではなく、意味内容が優れている、日本の山地酪農をもっともっと応援したくなるように、私たちも一同心を合わせて参りますので、どうぞ宜しくお付き合い下さいませ。 日本は変われる。日本の地域は改善できるのです。化学肥料も農薬も穀物飼料も使わない、外国に依存しないでやれるのです。頑張ります。 会長 吉塚公雄拝