~山地酪農って?~

『山地酪農は新規異質の農業である』
今まで日本にはなかった形の農業であり、
これに取り組む事は新規事業を創業することと同様の力が必要とされる。

耕地化不可能な山地急傾斜地に牧柵を巡らし乳牛を放ち、
山林を切り開き、シバを移植していく。
乳牛と人間の共同作業で牧山(放牧地)を作る。

傾斜山地を草地にし、
そこに乳牛を放牧し「牛乳」という価値の高い食料を生産する。

誰も気づかず、誰も取り組んだ事のない正に異次元の農業である。

安易に取り組めない相当の覚悟がいる事業であり、
完成までに20年を要するとも言われている農法である。

また、山地酪農の管理運営は多岐にわたる。
搾乳や育成など、牛の健康管理、牧山の掃除刈り、
牧柵の修理、採草地の草地管理、トラクター、搾乳機等の機械や経理管理等々、
多方面で総合的管理能力が要求される。

しかし、山地酪農には安定・永続・繁栄の農家(農業)を
実現することができるメリットもあり、
農業の本文である、
無(機物)から有(機物)である食料を創造生産することができる農業でもある。

平成26年10月寄稿
熊谷 隆幸(平成27年68才にて没)

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“~山地酪農って?~” への1件の返信

  1. 4月27日に東中野で映画を鑑賞した船橋中央倫理法人の会員です。此から毎週モーニングセミナーの時石井さんが届ける牛乳を購入します。小生の次男はフォンテラジャパンと言うNJの乳業会社に勤務しているので、この映画を東中野で見るよう連絡をしました。尚、倫理法人会で見るように積極的進めます。年内にグループで牧場を訪問する所存です。

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