会長 挨拶

 皆様お元気ですか。     

 この世界情勢の中、変わらぬ日々が送れることに今更ながら、感謝の気持ちが沸いて参ります。いきなりですが社長交代のお知らせになりました。それなりに常に成長することが個人的にも会社的にも求められるように存じます。

 お陰様で平成8年(1996年)の会社設立以来、26年間の長きにわたり、皆様の温かいご支援を頂きましたこと、本当に嬉しく有難く、心より感謝申し上げます。つくづく普通の会社ではないなーと思います。配達に行く度に、有難さを実感させて頂いて参りました。ただ売る買う関係ではなく、信頼が前提にある顧客関係は、会社としては理想形だろうと思います。私は放置された山林と向き合いながら、乳牛を通してシバを中心にした野草作りと、元気な牛作りを目指して参りました。まだまだ完成形とはなりませんが、目指すべき理想形が見えてきているように感じております。はじめは話せば直ぐに無理だと否定され、じっと我慢の子でありました。でも実は自分でも、未経験であり、都会生まれのボンクラで自信はありませんでした。しかし猶原先生の農家を思う研究を絶対に無駄にはできない、と言う思いに支えられて何とかここまで来たということです。当時覚悟を決めた、若干22歳だった若者は、今年71歳になろうとしています。何度も苦境に追いやられ、何度も苦し紛れに「やめちらくのう」だなんて迷いましたが、私がやめれば先生の研究が日の目を見ることはなくなってしまう。と思うと、何度も何度も思い留まりました。この素晴らしい研究をなくしてはならないと言う思いが、私の迷いを何度も払いのけたのでした。輸入穀物飼料依存型の日本畜産にはまだまだ遠い道のりですが、牛の健康と、産物の美味しさを考える時、何としても実現して、四季の野草に恵まれた環境条件を、畜産に生かすのだという思いは強くなる一方でした。道のりが厳しく険しいからこそ、命を懸ける甲斐があるので、簡単ならそれほどではないだろうと、負け惜しみを思っています。(笑)人生80年を現役と考えれば何とかなるだろうと思っていましたが、もう70歳になり、時間が足りないと思いました。そこで人生90年を現役に変更して、頑張りたいと思います。すると残りは20年になり、少し間に合うかもと、楽観できる自分がいます。でもいつ呼ばれるかは誰にもわかりませんから、取り合えず急ぎながら実現に向けて、頑張って行きたいと思っております。また私の配達は、ピンチヒッター的なものと、ボケ防止として月に一度くらいになると思いますが、引き続きお目に掛ることがあると思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 新体制下の田野畑山地酪農牛乳㈱を、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

            令和4年4月吉日 吉塚公雄拝 

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