志ろがねより愛をこめて 2007年4月 

辛苦の原因?            平成19年 4月10日(火)

  前略、皆様お元気ですか?この一週間は天候不順でしたネ。
  どこでも次々と入学式があり、ほとんどの学校や職場で、新年度がスタートしたことでしょう。

 日曜日の夜、テレビの映画で、「男たちの大和」と言うのを、間に合わずに途中から観ました。日本物ではなくても戦争映画は、平和な家庭を壊し、国を壊し、悲しみや、辛さ、苦しさを生み、愛や思いやり、真心や小さな喜びまでも引き裂き、悲痛と辛苦を後世まで残すものですネ。
  戦争放棄の国で、今を生きる私たちは、余りの幸せに麻痺してしまい、感謝を忘れ、不平不満を連発しているように思います。

  実は世界中を見つめてみますと、食べ物すら日々手に入れられないで、寝泊りする家が無くて、家族が無くて、お金が無くて、ライフラインの保証が無くて、周りに優しさがなくて、日々の安心がない。と言う人たちが沢山いるのです。

  そう云う日本に生まれて、生きる力がない?目標が見えない?やる気がない?直ぐ切れる?感謝が出来ない?
  「何言ってんだ、バカヤロウ!」と言いたくなります。
  そんな偉そうなことは勿論言える立場にありませんが、食べて生きることだけで精一杯の方々の方が、実は地球上に多い事を思えば、どこに不満がありましょう。なぜ感謝が出来ないのでしょう。それがそもそも貧しいことだと思います。
  親も兄弟も無く、夢は「死ぬまでに一度で良いから腹一杯食べてみたい」と思っている子どもが、同じ今を生きている現実。「大人になるまでに人になりたい」と思っている子どもが実際にいる。そうしてそう云う子どもは、自分の生でそうなったのでは無く、そのほとんどが戦争犠牲者なのだと言う事です。
  自分の生き方を正さなくては、そうした恵まれない人たちに申し訳ないと、心から思います。我が身を正し、残された時間を少しでも役立たせたいと思います。涙が止めどなく流れました。本当に申し訳なくなりました。恥ずかしくなりました。 ヘナチョコオヤジ拝  草々。




国の道・人の道?        平成19年 4月17日(火)

 前略、天候不順な日々ですが、皆様お元気ですか?
暖冬の悪い影響でない事を心から願いたいと思います。
毎年春になってから薪(まき)を結構燃やします。ストーブが良くなったのでそれでも効率は良くなり、かつての6〜70%程度でしょうが、春から秋までに結構燃やすので、また体験学習では「薪出し」を主にやりたいと思います。
 さて先日のお便り「辛苦の原因?」にご返事を頂きました。大変嬉しく存じました。「だから憲法9条を守らなければならないと・・」とありました。全く同感です。
 かつての日本人は江戸から明治への大きな変革の時、維新の志士たちが、流れを守る側と革新側で戦争になりましたが (有名な所では戊辰戦争や白虎隊)、江戸城の無血開城の実現は勝海舟や坂本竜馬などの活躍があったからでした。
 自分たちの思い通りにしようとするのではなく、時代を見、世界を見て、どちらも傷つくことが少なく、平和に進もうとすれば、努力次第で出来るのだということを、それこそ自分の命と引き換えに実現したようなものでしたネ。

  同じ頃、田野畑村でも「三閉伊一揆」と言うのがあり、搾取の南部藩が助けてくれないので、隣の伊達藩に命懸けで直訴(死罪を意味する)して、ただでさえヤマセで苦しむ沿岸の村民を救わんが為、自分の命を投げ打って地域を救った田野畑太助の生涯は、余り知られていませんが、地元田野畑村では伝説になっています。
  日本人にはそうした「中庸」(中間をとり、どちらにも偏らない)の精神(勝は幕府・坂本は維新の獅子)があるのだと思います。これは無血開城の原動力でしょう。共通し意気投合できたのは、「むやみに人を死なせてはならない」と言う思いでしょう。

  どこの国の人だって家族もいれば、恋人もいる。笑顔があれば感情もある。歴史があって存在している人の命。これを簡単に死なせてはいけないと言う思い。幕府だろうが血気盛んな獅子だろうが、人を、命を大切に思う人は分かり合える筈。今、中庸の道は憲法9条を守ることでしょうネ。改めてお便りのご返事に感謝申し上げます。日本人でよかった!          草々。





自然現象に打つ手無し        平成19年 4月24日(火)

  前略、春先になっての天候不順ですね。
ヤマセの常襲地帯の田野畑村では、余り珍しくはありませんが、やはり出来れば普通に春を迎えたいし、春らしい春であって欲しいのが本音です。
  しかし、現実は現実として受け入れなければなりません。世の中、桜の開花宣言が札幌でもされました。
  盛岡市や宮古市でもされましたが、ここ田野畑村の山間北部は(ひょっとしたら南部は開花したかも・・?)まだです。今日の補食に牧山に行った時、山桜の花芽が少しだけ膨らんでいるのが分かりました。

   

  まだカタクリも咲いていません。ここは皆が桜に興味がなくなった頃、一斉に梅も桜も桃やスモモなども咲きます。新緑が美しい時です。そして直ぐにヤマブキが咲き、アジサイが咲き、夏になって行きます。

  と言う具合に待ちに待った緑の季節が駆け足で巡るのです。ですから今の時期に雨が多くてグチョグチョになった草畑(採草地)にトラクターで入るわけには行かないのは、草を傷めてしまうのと、畑の土をタイヤでめくってしまって傷めてしまうのと両方ですが、時間は待ってはくれません。雨が降ろうが晴れようが、無情にも過ぎて行きます。

  秋に撒けなかった堆肥撒きが残っている草地にも入れません。一雨ごとに成長する草。成長すれば益々入れなくなってしまいます。
  自然現象を相手に焦っても仕方がありませんが、やる事が出来ないもどかしさは、いてもたってもいられません。
  限られた緑の季節を、如何に有効に生かすか、手腕の見せ所です。とは云っても普段から堆肥を投入していると、天変地異や異常気象には最も強い土地になってくれます。
  岩手県にも全域に霜注意報が出されていますが、晩霜は困りますネ。次から次から心配の種が尽きませんが困ったものです。
  しかし人生、どうせ行くなら進展や発展を信じて生きましょう。心配しても一生。希望に燃えても一生。自分の心のスタンスでワクワクの人生か心配だらけの人生か。同じなら色々想定して対処して、なるようになれと、どっかと腰を据えて生きたいものです。採草地も出来るだけ何年も堆肥を投入して来たのですから、後は天地に任せましょう。     草々。