志ろがねより愛をこめて 2007年1月 

 (盛岡商業全国優勝!!!)    平成19年 1月9日(火)

  前略、皆さん、盛商優勝おめでとうございます。
フリーキックの林君、決められなかった彼が、次にはゴールを危うく決めましたネ。そして千葉の逆転ゴール!!!
感動で涙が止まりませんでした。

 快挙が少ない岩手県民としましては、本当に嬉しい感動の全国制覇でした。皆さん本当におめでとうございました。ヤッター!!

 もう一つ、TVIの報道で感動がありました。それは財政破綻の北海道は夕張市で予算全部カットの中で、自発的成人祭(式を祭といった)を行った青年に密着した取材でした。
 60万円の予算を全部カットされ絶望感の中、全国からの応援や好意の募金で260万円以上のお金が集まり、成人式(祭)に望む青年が責任者的に仕切っていたようです。 彼が挨拶で全国の応援者に感謝を伝えた時、また進行をしていた女の子(やはり二十歳)が振袖姿で感謝を涙ながらに伝えている場面を見て、涙が止まらなくなりました。

 今の時代、成人式でろくに聞けない成人たちが多いので、講演を止める所が多いのだそうですが、これを見てひらめきました。成人式は自分達で演出から構成から全てやればよいと思ったからです。若者達は自分たちの持っているエネルギーを成人式から発揮すればよいと思いました。

  きっと素晴らしい成人式が全国的に出来ることでしょう。サポートは惜しまずに役場も教育委員会もすればよいと思います。考えただけでワクワクして来ました。自前で盛り上がれる成人式をやって見せろ!と思いました。

 岩手に限らず、東北地方での明るい話題が乏しい中、盛商のサッカーの全国優勝が岩手の今年に明るい要素のきっかけとなり、次々と元気が出る事につながって欲しいと思います。特に岩手県。自然の宝庫。人々の優しい県。輝ける年になって欲しいと願いつつ。                                    草々。

 




(鳥インフルエンザと不二家事件)    平成19年 1月16日(火)
  前略、雪が余り無いお正月でしたが、皆さんにとって良いお正月でしたでしょうか?寒かったり(今年は大した事はありませんが)、温かかったり、くれぐれもお身体をご大切に!
 
  3学期が始まり、正月気分も終りにしないと、時間はどんどん過ぎて行きます。学校が始まった事に早く慣れなければなりません。と言うのは、休み中に手伝わせていて、随分と楽をした分、今になって取り戻さなければならないという訳です。
 
  農家の仕事は小学校の中学年くらいから、色々役に立つようになって来ます。育てる意味でも、大いに使って尻がるく、動ける人になって欲しいからです。お陰でこちらの腰が重くなってしまいました。アーァ?。
 さてどうも最近のニュースは、嫌になってしまいます。殺人は兎も角、鳥インフルエンザの発生は畜産人として見逃せません。感染経路の調査が始まりますが、徹底的にやって欲しいと思います。
 もう一つ、不二家の期限切れの牛乳を原料に使った事件、雪印の二の前をやって仕舞いましたね。それなりに信用を築いてきた食品メーカーですが、一気に信用を失ってしまいました。社長さんが辞任の意向のようですが、きっともうそのレベルではないような気がしました。私たちも牛乳販売をしている意味では、食品会社も同じ事ですので、何とも身の引き締まる思いです。
 宮崎県の鳥インフルエンザ事件と不二家事件は、大いに心に刻んでおく事に致しましょう。人の口に直接入る食品を製造する者に課せられた責任と義務なのですから。

  ある程度長い歴史を伴って築いてきた信用など、実に簡単に吹っ飛んでしまうものだという事も、肝に銘じて置きましょう。殺人事件の頻発も嫌になりますが、この二つの事件も実に嫌な事件でした。

 県民栄誉賞が決まったようですが、もう単に盛商の慶事だけではなくなっていますが、たまには慶事が欲しいですよネ。(刑事じゃないぞ!)  草々。



(宮古地区配達開始します。)     平成19年 1月23日(火)
 前略、雪が無い冬を今の所、ありがたく思っておりますが、返しが無い事を祈りたい心境です。皆様お元気ですか?
  さてこの度、宮古地区の配達を始める事になりました。長年の願望でしたがこちらの条件的に百姓しながらの配達が不可能でした。がしかし、宗矩君、公太郎、恭次とスタッフが増えた事で、色々な可能性が出て来たのも事実です。今からは令子(まだ2年先)や純平(まだ5年先です)が、スタッフとして入ってくると又、可能性が広がってくる事になります。

  このお正月に公太郎は、興味があるチーズやバターの製品化に向けて頑張りたいと言っていました。施設が無いのでしばらくは試作のレベルですが、原料が良ければ製品もきっと良い物が出来るだろうと期待してワクワクしていました。恭次は肉の加工(薫煙や圧力処理など)に力を入れたいそうで、山地酪農で生まれ育ったり、健康に育てられた牛の肉が、世間的な流通の常識では二束三文ですが、最後まで(出荷前日まで)放牧地に生活していて、穀物飼料での仕上げを一切していない牛、言い換えれば最後まで草を食い不自然することなく、肉になって行く牛なのです。
  少し硬いのが玉にキズですが、僕が美味しく料理して、お客様に喜んで頂きたいと思っているのです。人が次々と増え、やりたい事が沢山あることの幸せを感じます。恭次にも是非頑張って欲しいと思います。彼等が農場の作業は勿論、自分に出来ることは何でもやろうとしてくれている事に心より感謝です。
  やりたい事やれる事をやりながら、地域に貢献できる田野畑山地酪農牛乳になりたいと思います。その中の一つとして、新たな地区の配達が出来るようになると言う事は、実にありがたいことです。そして今更ですが、皆さんのお陰様です。温かいご支援に心より感謝申し上げます。
  こうした皆さんのご支援が、大地に根差す山地酪農牛乳の発展につながり、地域を地区を、そして県を国を大地に根差す酪農へと、導いてくれる方法だと思っています。スタッフが増え、農場が増え、気が付けば段々と変わって行く事を感じたいと思いマス。
新規開拓だ!宮古地区に向って、頑張りたいと思います。
冬の間にやって置かないと、出来なくなってしまいますので、頑張ってみたいと思います。                    草々。



(やっと降ったら大雪)         平成19年 1月30日(火)
 前略、異常気象でしょうか、さっぱり雪が降らないで心配していましたが、来ましたヨ、大雪が。それもとんでもなく降りました。
  我が志ろがねの牧では80cmぐらいでした。にっちもさっちも行かなくなってしまいました。乳牛たちはそれでもいつもと同じに、草を持って来るのを待ち、トラクターでもって来た草を我さきに食い、乳搾りの時間を待っています。
移動の時はまるで、雪の中を泳いでいるようです。

  彼女達は大雪だろうが、大雨だろうが、草さえ貰えればこの上なく幸せなのです。一般の酪農と違って、飼料用穀物を一切口にしないのですから、全ての栄養は草からとらなければなりません。
  春から秋までは、それでも何とか牧山の野草で殆んどをまかなっていますが、冬はさすがに牧山にも草はありません。その冬が長いのが問題ですが、機械力で大きくカバーして、草を100%自給しています。

  毎年よくもまあ異常気象になるものですネ。フランスでは季節外れの海水浴をしたり、アメリカでは大寒波襲来で、車の事故や死人まで出ているようです。
  ですから安全なのは、最も取れない冷害時を想定して借地でよいから、草作りを徹底的にやって充分な草を確保することが、乳牛にとっても幸せな事なのです。そう云う意味では、草食獣の牛に腹一杯の草を食わせることが出来て本当に幸せを感じます。乳牛たちも日々を仲間たちと一緒に自由に過せるのですから、草さえ保障してくれれば幸せだと思います。
  でも80cmもベタ雪が降れば、大変な事になります。仕事は休み雪かきを、家族総出で頑張ったものです。そうしないと車が出られないのです。車が出られないと言う事は、どこにも行けないと言う事です。もっと昔の人は本当に大変な思いをした事でしょう。満足な衣類も靴も雨具も無い、靴はワラで編んだ「ツマゴやゾウリ」、雨具は無いから、わらで作った「ミノ」になります。
  トラクターも無いから、全部手作業で傾斜がきつい場所などは本当に大変です。農具なども皆、自分で治しながら大切に使ったようです。それに比べて今は機械があり器具もある。立派な機械に囲まれてジャンジャンできる条件が揃っている。夢に向って仕事が出来る事も、応援者・サポーターが沢山居てくれていることも、何と幸せな事でしょう。一つひとつに感謝の念が湧いて来ます。昔はツマゴやワラゾウリで何十kmも歩いたのですから。    草々。