くがねの牧通信 2006年8月 

研修レポート

 皆様、こんにちは!
 さて、東北地方の梅雨明けはいつになるのでしょうか?
 2番草の収穫も太平洋高気圧待ちです。
 暑さが苦手な牛達はこのまま秋になれと思っているのでしょうが、それでは困ります。
 天気の神様はどちらに微笑むでしょうか(笑)。
 今回の通信は先月末に数日間ですが、研修に訪れた日垣 進吾君、21歳の実習レポートをお届けします。
 彼は長野県出身で現在新潟大学に在籍しています。
 本来なら今年で4年生になるのですが、酪農の現場をもっと勉強したいと、1年間休学し、各地の農場を回り勉強しています。
 山地酪農も是非体験したと我が家にも訪れました。
 短い期間ではありましたが、彼が何かを感じることが出来たのか、そう思いながら私もこの文章を読んだのでした。

                                  日垣 進吾
 はじめまして。今回、くがねの牧でお世話になった、研修生の日垣です。
 現在は、大学4年生になる前に休学して、色々な牧場を見て、研修して回っています。  
 このまま卒業して、就職する前に、憧れであった「酪農家」というものを、1年間見てみたいと強く思い、休学しました。
 ちなみに、なぜ、酪農家に憧れたかというと、もともと、動物好きというのもあったのですが、小学生の時に、父の知り合いの酪農家の所に遊びに行ったのが、きっかけだったと思います。
 しかし、そこの酪農家は、舎飼いで、別段変わったことをしていた所ではありませんでしたし、僕の実家も、農家と全く関係ないことをしています。
 そのためよく、なんで酪農家になりたがるのか、と聞かれます。
 はっきり言って、僕にもよく分かりません。
 何が、楽しくて、何にやりがいがあって、小学生の頃、何故憧れたのか、
休学中に見つけられたらいいなと、思っています。

 そして、くがねの牧に研修に来て、少し見つけられたものが、ありました。
 それは、家族全員がそこで仕事をしながら、家族全員が僕のことを受け入れてくれたということです。
 小学生の時に、憧れたものが、そこにはあったように感じました。
 今年になって、色々見てきた酪農家は、乳業メーカーが持っている牧場であったり、大規模で従業員が何人もいる牧場だったり、それはそれで、楽しく、勉強にもなりました。
 しかし、何か物足り無さを感じていたのも事実です。
 そして今回、ここで研修させていただいて、憧れていたものが少し、思い出したようにも感じました。
 「あ〜、自分はもしかして、家族経営の中に受け入れてもらえる、研修がしたかったのかもしれないな」と。

 自分は酪農のここに憧れていた、ということが分かったことは、とても重要な気がしました。
 これで、一歩先に進めるような気がします。
 また、家族で経営しながら、ここと同じように牧場作りから始めた方の所に、研修をしに行った時に言われた言葉なのですが、
 「この牧場を子供に、継がせる気は全くないんです。子供が自分で好きなようにやって、それでも、牧場をやりたいのであれば、応援するけども、やりがいという点においては、自分で始めてやらなければ、面白くないと思うんですよ」。
 つまり、本当にやりたければ、土地もお金も無くても、一から始められるんだ、ということをそこでは教わりました。

 本当にやりたい事。それを見つけられ、それに向かって、まい進できたら、何よりも素晴らしい、それが、今回お世話になった、恩返しだと思います。
終わり